このレビューはネタバレを含みます
ダニエル・カルーヤ脚本・監督作品!
というのは観ている時はわかっていなかったんですが、“Top Boy”でサリーが1番お気に入りでしたので、今回はイジーを演じたKanoさん目当てで見ました。
イジー、ずっと1人で生きてきて、その後も1人で生きていくつもりで、でもベンジーと出会って、悩みに悩みぬきつつ、ベンジーの元へ、そしてキッチンに戻って“NO”を主張する生き方へ。
キッチンで生まれ育ってあそこまで生き延びたからにはイジーのサバイバルスキルはとんでもなくすごいのだろうし、新居に入る資金を貯めて実現させる意思貫徹の頑固さというか。
でもベンジーみて愛しそうに笑ってるし。
トニーさんはベンジーさんを1人で産んで育てることにしてイジーには言わなかったってことなんだろうな。
未来設定ではあるものの、結構見覚えのある建物やら通りがわんさか登場したのでうっかり未来ということは忘れそうになったり。
ちょうど先日ネトフリのドラマ「ジェントルマン」でイギリス貴族は最古のギャングスターという不動産関連の法律などなどについてもすごい言えてるわーって思った後だっただけになんというか一段とシュールな感じが。
ジェントリフィケーションで強制立ち退き、暴力でコミュニティぶっこわして慣れ親しんだ土地を無理矢理追い出して。水もガスも止めてってSFだからっていうよりも実際に散々使われている手口というのがまた恐ろしく。
イジーとベンジー、無事に生き延びてくれてるといいけれど....楽観は全然できない感じな終わり方だったな。
Kanoさんの演技がたっぷり見られたので満足です。