本作は性被害を描いたもので、もしそのような経験をされた方は絶対に見るべきではないと思います。
性被害にあった、韓国のスケート競技の代表選手の話。
全く救いのない話で全くカタルシスがないけれど、製作者としては意地でも観客をいい気持にして帰さないという意思を感じた。
エンドロールに、この物語はフィクションで、、という注釈が出るが、恐らく事実に近いことが描かれているものと想像した。
物語として見ていると、主人公も協力者も次から次へと悪手を選択してどんどんと状況が悪化していき、最後は加害者側が無茶をして自滅する、という風に見えるので、イライラしてしまうけれど、この感情こそが本来批判されるべきは加害者なのに被害者を批判的に見てしまう、という状況なんだろうと思う。
女子スポーツの世界は選手とコーチという明確な上下関係もあり、特にこういうことが起きやすい環境がだと思われ、何かしら明確な統制が無いと無くならない問題のような気がする。