たむ

Noryang: Deadly Sea(英題)のたむのレビュー・感想・評価

Noryang: Deadly Sea(英題)(2023年製作の映画)
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韓国にて、日本では公開がされない可能性も高く、されてもラージフォーマット系は望めないので、IMAXで鑑賞しました。
言葉の問題でわからなかったところもあるので、ノースコアで、レビューも記録という感じでお願いします。
韓国映画史上最高の動員数を誇る『バトル・オーシャン』とその前日譚である『ハンサン』に続くイ・スンシン三部作の完結編です。
三部作ともとてつもないスケールで水上戦を描く超大作ですが、描かれる歴史の関係上、日本ではなかなか観づらい三部作です。
イ・スンシンの最後の戦いを描く作品で、朝鮮と日本だけではなく、明も巻き込んでの壮絶な戦争が繰り広げられます。
この三部作は戦争の悲惨さを描き出し、本作ではイ・スンシンが殺した武士たちの亡霊がゾンビのように襲いかかって来るシーンもあり、PTSD描写も強烈なインパクトを残します。
最初の方は三カ国の政治的な駆け引きを描き出すため、難しい展開ですが、海戦が始まると、スペクタクル描写が連続します。
前作が海のマッドマックスと呼ばれてもいましたが、本作は、包囲戦で、海戦を描いたものでは映画史上最大級ではないかと思います。
映像とお腹に響く音響の凄まじさは圧倒されます。
本作の題材は、戦争映画というだけではなく、侵略の蛮行を描き出すため、恐ろしいシーンもたくさんあります。
三カ国の戦いというのも、歴史的な事実であるだけではなく、現代を反映しているものでもあるのでしょう。
韓国ではヒット中ということで、日本で公開されるかはわかりませんが、大スペクタクル映画としての迫力は凄まじいものがありましたね。
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