Breminger

RHEINGOLD ラインゴールドのBremingerのレビュー・感想・評価

RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)
3.6
本名ジワ・ハジャビことラッパーのカターの存在自体は知っていましたが、楽曲はほとんど知らない状態のまま鑑賞。

ヘビーな生い立ちから始まり、夢を求めて葛藤、そこから金塊泥棒へ突入するという多少盛ってはいると思いますが、破天荒な伝記映画としてニヤニヤしながら楽しめました。

思っていた以上にラッパーとしての才能を開花させていくシーンは少なく、全編のほとんどはワルな行動から盗みを働いたり恐喝したりと、しっかり犯罪者としてのジワが描かれるので、いっそのことそっちに振り切ったらドタバタ犯罪ものとして観れたのになぁと惜しく感じてしまいました。

刑務所に入ってから時間ができて、父親と再会という大きい出来事があってからやっとラップ作りに着手というのは展開的に遅すぎる…でもその制作の部分はしっかり面白かったので、ここがもっと長ければなぁと思いました。

戦時・ギャング・音楽、ジャンル詰め込みまくりで変化しまくりの作品なので、味変が好きな方は楽しめるんじゃないかなと思いました。
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