お茶

RHEINGOLD ラインゴールドのお茶のレビュー・感想・評価

RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)
3.5
もう少しイケてるポスターならもっと多くの人に観てもらえたんじゃないかと思う。人生のどこをとっても劇的で何をハイライトにすべきか悩んでええいと様々なシーンを散りばめた結果であるのならお気持ち分かります。(そんなわけないけど

お嬢様だった女性が戦士にならざるをえなくなり、コウモリの巣窟で出産するという壮絶な幕開け。お母さんの人生も別の映画になる。
色々あり一家は再び裕福な生活になるもすぐに貧困、少年は生活のために売人になって鍛えて喧嘩も強くなって周囲からカター(危険なヤツ)と呼ばれて……俺の人生何なんだっけって時にライブハウスで出会ったかっこいい音楽家。
明るい未来の幕開けを感じたのも一瞬、次の場面でまた暗転する。その後も事件続きで正直とても疲れた。

過去のワルさを環境のせいだから仕方ないとするのは好きじゃないんだけど、環境のせいと言わざるをえない環境というのは私がいない世界線に確実にある。何かを意見できる立場にない。
映画は暴力性を中和するかのようにところどころコミカルな仕上げになっていた。
運良く成功したギャングスタラッパーではなくて、生まれてから身に付けてきた物事全ての集大成というのがよく分かる長い映画だった。
何があっても人生を諦めないっていうのも才能だと思った。
お茶

お茶