かくわ

水深ゼロメートルからのかくわのレビュー・感想・評価

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)
4.5
砂が積もるプールで繰り広げられる会話劇。高校演劇発。

先行上映会!期待通りの作品!
当時高校生の原作者による脚本なだけに、キャラクターのセリフや感情がとてもリアルに感じた。「意味がない」って絶対高校生言うもん(偏見)。

実を言うと(クラファン参加してるくせに)あらすじすらまともに把握していない一方で、演劇発なのは認識していたので、キャラクターの登場の仕方など劇っぽいなーって思って観ていたんだけど、女子高生ならではの悩みや葛藤をぶつけ合うシーンの数々に夢中になった。

ボリューム満点なのに、補習組のココロとミク。水泳部のチヅルとユイのメイン4人に先生と野球部マネの、たった6人で進んだことに驚く。

同じく高校演劇発『アルプススタンドのはしの方』は、恐らくどちらかと言うと、脱・高校生の方が楽しめると思ったけど、本作は高校生の共感がありそう。
終盤の、ココロと山本先生の会話、激アツ。

ちな、上映直前にクラファンの電子返礼品のメールが届いたので、これを書く際にビデオメッセージ見たけど、4人の仲の良さが伝わってくるものでした。スチールも良い!参加してよかった。
劇中で使われた砂入りのガラスキャンディ楽しみ。

劇場公開されたらパンフレット買いに行かなきゃ!

2024-075-073

--------
2024/04/26 松本CINEMAセレクト
アフタートーク
山下敦弘監督
花岡すみれさん(松本市出身)

40分モリモリのトーク。仕事終わりで急いで向かったのでメモ帳忘れたのが悔やまれる。

⚠️ネタバレあり⚠️

高校演劇から商業劇、そして映画化。メインキャストの内3名は商業劇から参加。チヅル役の清田みくりさんはオーディション。

「高校演劇リブート企画1弾」の『アルプススタンドのはしの方』の監督が城定監督ということもあり、山下監督はとてもやる気になったとのこと。

当初の脚本の量は、2時間半くらいのボリュームで、舞台と映画との時間の違いなどを脚本家と詰めていった。

砂ははじめもっと少なかったけど、徐々に足していった。

ラストシーンの雨。演劇では雨はなかったが、ロケハンで雨が降っていた事から着想。雨によって登場人物全員を映した。

当初はチヅルがグラウンドに水を撒きに行く予定だったが、グラウンドに水道がなく(笑)砂を持っていくことに。結果的に良かったとのこと。

花岡さんは、舞台版にも参加していたこともあり、舞台と映画との発声など勝手の違いが印象的だったとのこと。
かくわ

かくわ