アルプス以下略の二匹目のどじょうかと思って観に来た人は面食らうだろうな。
中盤過ぎたあたりから展開されていく本作の主題であるジェンダー論の部分は変に偏らない視点が提示されてて良いんだけど、会話劇のシナリオとしてはそこに至るまでの推進力が弱い。
10代のとりとめない会話なんかもっとふざけてるくらいで丁度いいし、作品のトーンにグラデーションをつける意味でも前半にユーモアの味付けが欲しかった。
心が汚れている自分は、高校演劇の脚本としてこれを書いた原作者(当時現役高校生)にあざとさまで勝手に感じてしまうわけですが。