Kenzo

水深ゼロメートルからのKenzoのネタバレレビュー・内容・結末

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

徳島県の高校演劇から生まれた戯曲を、『カラオケ行こ!』の山下監督によって映画化。
水の無いプールで、積もった砂をひたすら掃除しながら、4人の女子高生が他愛もない会話をする、というほぼワンシチュエーションの会話劇。とはいえ、ティーンエイジャーである彼女達には、それぞれ悩みや葛藤があって、性格も好きなものも違う子たちが想いをぶつけ合っていく姿は少し痛々しさもある。学校や社会における、男女の格差に気付き始めた彼女達のささやかな抵抗。そんな感じも受け取れた本作。
ラストの雨。プールに溜まった砂を流す様に、彼女達の心の澱も洗い流す…そんな爽やかな印象を残すエンディング。
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