水を抜いたプールの底にグラウンドから飛んでくる砂が溜まっている。
体育授業の赤点回避の補習として、溜まった砂の掃除が課せられた女子高生二人と、自主的?にその掃除に付き合う二人、補習を命じた女性教師の計5人による会話劇を通じて、彼女たちを取り巻く恋愛感情、人間関係、悩みを少しずつ明らかにしていく。
元々が現役高校生による高校演劇部の演劇作品だけあって、会話の展開もシンプルで大仰さはなく、自然。
夏休みの暑い一日の普通の出来事、これから4人と先生がそれぞれ、きっと日本中どこでもある生活を送るんだろうなという安心感とちょっとした爽快感を感じた作品。