いつもいっちゃん

水深ゼロメートルからのいつもいっちゃんのレビュー・感想・評価

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)
4.0
「アルプススタンドのはしの方」のような高校演劇から生まれた、女子高生たちの一夏。

補修で夏休みにプール掃除の掃除を任された女子高生2人と、そこに付随する2人の女子高生。
気だるい感じで展開する何気ない会話とやり取りから見えてくるそれぞれが抱える問題。
価値観も違えば基準も違う。
だけど同じプールサイドに居合わせてしまうことで生まれた化学反応。
男女の話、部活、生理、教員、反抗心。
全て学生時代に存在する眩さがそこにある。
それぞれが等身大で存在感を魅せる。
ユルい会話も真剣なことも全て惹き込まれて面白い。
演劇的ではあるものの、映画ならではの幕切れは本当にカッコいい!
暑くなり始めた時期、日本の夏映画の新たなピース。