たむ

ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争のたむのレビュー・感想・評価

4.0
ジャン=リュック・ゴダール監督最後の映画は、予告編…。
しかも死後に発表された事もあり、ゴダール監督は最後まで観客を翻弄します。
ゴダール監督の多くの作品を観てくると、もはや理由のわからなさは、笑わせに来ているのでは?と思ってしまいます。
本作の静止画と音響のコラボレーションの中に、突然過去作を放り込んで来たり、イメージとそれを否定しようとするナレーションの葛藤はギャグなのではないかと。
劇場が、暗転する、何かが終わる。
ゴダール監督の死後、映画の終わりが訪れた、という事もありますが、明るくなれば、また始まるわけです。
妙な希望がある作品ですね。
たむ

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