IMAX GTで鑑賞。
THE POLICEの「シンクロニシティ・コンサート」のレビューでも書いたが80年代当時はポリスの方が好きでトーキング・ヘッズはずっと後になってから聴くようになったのだけど、スティングの獣的なイメージに対してデヴィッド・バーンの爬虫類っぽい眼差しやカクカクした動きが怖くて馴染めなかったのかもしれない。後の姿を知った今では可愛らしくさえ思えるのだけどw
実に40年を経てのリマスターだけど、それまでの間も多くの映画やCMなどで引用され続けた事もあり楽曲もパフォーマンスも全く古びた感じがしないのが素晴らしい。
「シンクロニシティ・コンサート」にも言える事だけど単にライブ映像を記録したものではなくジョナサン・デミ監督の手腕もあってデヴィッド・バーンらのパフォーマンスが最高の形で収められている。ライブ映画では無いがアラン・パーカー監督によるピンク・フロイド「ザ・ウォール」など才能ある映画監督が音楽物でも優れた作品を残しているのは興味深い。
ジョナサン・デミの作家性がライブ演出やにどれ程影響したかは不明だけど、本作中盤のフロアランプを使ったデヴィッド・バーンのパフォーマンスなどは極めてクールで震えがきた。また終盤、ビッグ・スーツを纏ったバーンの影から始まる「Girlfriend is better」も圧巻。
オリジナル版のエンドクレジットに続けて流れたクレジットによると、本作の音響はDolby Atmosでもレストアされているようなので、改めてAtmos設備のあるスクリーンでも鑑賞してみたい。
※噂ではIMAXの音響はDTS:Xらしい
