納得の伝説ライブ映像。トーキングヘッズも詳しくないし全く前情報入れないで見たけど、一晩で大好きになれる。
静なるものを動的に撮り、動なるものを静的に撮る。まさにそんな撮影だった。
ゴドーの舞台のようなシンプルなステージとライティング。裏方を隠すこともなく、舞台装置を次から次に追加していく。あぁすべてがライブなんだな、という発見。思うに最近のライブはキラキラパカパカやり過ぎている。ストップメイキングセンス。
監督ジョナサン・デミに撮影クローネンウェス・パパ。まだフィンチャーとのし上がる前の若きクローネンウェスはアシスタントで入っているという贅沢な布陣。精緻な前半から、後半惜しげも無く最高の興奮を伝える撮影の変化は凄く面白かった。個人的にはライブ映像も仕事でやることがあるが、カットできない・始まったら最後という感覚は撮ってる側もスポーツのようであり、ごくたまに「これ以上ない」ほどの興奮を感じるものだ。そういうのを映画として表現できていることに震える。
