寅、真人間になる....の巻。
真人間ってどういう人の事をいうのだ?偽人間ってのもあるのか?
そんな言葉は辞書には無いかもしれないと思って念のため引いてみたら、ちゃんと載っている。
【真人間】まじめな人間。まともな人間。
もしも仮に寅が真人間になってしまったらさぞかしツマラナイだろうなぁと思わせるシーンがある。
いつものとらやの座敷で一家の人々を前に正座をして"真人間になる宣言"をする寅。
「嗚呼、やめてやめて、そんな事絶対やめて」と思う、「そんな事絶対無いだろうけど、万に一つ間違って真人間になってしまったら一体どうしよう」とも思う。「本作が最終回になっちゃうんじゃないの?」とも一瞬思う。
なんとなく真人間ってつまらない人の事を指すように感じてしまうシーンでした。
結局、寅は真人間にはなれなかったけれど、その代わり替えの効かない味のある人間のまま終映しシリーズは続く事になり、ホッとするのでした。