このレビューはネタバレを含みます
初鑑賞です。
好きな作品です。
①良かったところ
・同窓会
帰ってきて悪態をつく寅さんを観て、悲しい気持ちになりました。
居場所がなかったのかなと。
心に余裕がなくなった結果、暴言を吐くのも生々しかったです。
一方、同窓会関係で気になったところもあります。
それは柳さんです。
『私の寅さん』と同一人物なのか、明確ではありません。
が、同じ役者さんが演じられていて、役柄の苗字も同じでした。
『私の寅さん』では寅さんと親しくしていたのに、なぜ本作では寅さんを疎んじるのかなと。
モヤモヤしました。
・結局ごまかす寅さん
寅さんが一人で盛り上がっているのかと思いきや。
光枝さんもほんのり意識している様子。
いざ光枝さんから話を向けられると逃げてしまう寅さん。
相手の幸せを想っての側面もあるのでしょうが、責任を負いたくないという気持ちもあるのかなと。
そして、面接に落ちて笑顔の寅さん。
今の生き方を続けるしかないという爽やかな諦めを感じました。
哀愁と清々しさがありました。
・愛子さんのエピソード
楽しそうな姿が印象的でした。
落ち着いた態度の寅さんとの相性が良かったです。
明るく振る舞う分、どこか影も感じられました。
お母さんの件が安易に解決されないところも良かったです。
誠実な描き方と思いました。
そして、お兄ちゃん。
もちろん暴力はいけませんが、妹への強い想いは伝わってきました。
岸本加世子さんと地井武男さんが瑞々しかったです。
最後の見送りが微笑ましかったです。
寅さんの優しい眼差しが素敵でした。
②まとめ
好きな作品です。
観て良かったです🙇♂️