トールキン

ゴジラ-1.0/Cのトールキンのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)
4.6
個人的にはカラー版より良かったので評価上乗せで。同じ映画なのにモノクロにすることでここまで雰囲気が違うのに驚き。作中の時代背景と見事にマッチしていて昭和の時代感をめちゃくちゃ感じられた。そんなレトロ感、クラシック感が良かった。上手く表現出来ないけどモノクロだからこそ魅せられるものやスクリーンを通して映えるものがあった。

モノクロゴジラ、単純に恐くてゾクゾクした。恐怖が迫って来る感じ。こんなん現れたら普通にパニックで逃げ惑うしか出来ない、そんな圧倒的絶望感、恐怖感がカラー版以上にひしひしと伝わってくる。とにかく随所において鳥肌がヤバかった。
そんな恐怖の象徴なのにそれがまたカッコいいという、男は皆好きだろうしいくつになってもゴジラ=カッコいいっていうこの感性は変わらないだろうな。

内容、先の展開を分かってるからこそ終盤に向けて涙腺ゆるゆるでさらに胸熱展開に涙が止まらなかった。
あと、2回目だからこそ改めて分かったこと。一人一人が任された役を一生懸命演じる、それは役者として当然なことだろうけどキャスト一人一人の配役に対しての演技の熱量がめちゃくちゃ伝わってくる。皆主演級のキャストってこともあってそれぞれのやり取りや台詞の掛け合いがカッコいい。
戦争を経験し、生きて帰ってこられたからこそ、さらにこの先の未来を生きるための戦い。そういう者たちだからこそ台詞の重みが違うし説得力というか響くものが感じられる。

余談だけど、欲を言えばIMAXで見たかったなあ。僕の住んでる地域では先週公開されたばかりなのにもうすでに上映は一日一本という少なさ。それでもカラー版を絶賛された方は是非このモノクロ版もめちゃくちゃオススメしたい。
トールキン

トールキン