アル華

ゴジラ-1.0/Cのアル華のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)
4.5
【ゴジラと闘う覚悟はあるか?】
8年前に一世を風靡した『シン・ゴジラ』がシン・解釈した現代ゴジラの物語だったのに対して、本作は1954年『ゴジラ』に時代背景もグッと近づいた大戦末期〜戦後の1945年付近が舞台。

カラー版は惹かれず未鑑賞です。。
ですが、モノクロで鑑賞して本当に良かったです!

時代設定に対する説得力と、初代ゴジラへのオマージュを、そしてゴジラ(死)が人間へと迫ってくる恐怖体験がより解像度高く感じる事ができて最高〜


破壊と再生。
個人的に、『シン・ゴジラ』で”ゴジラ=死が容赦なく迫ってくる”メタファー的要素が特にお気に入り👀
本作はそれが映像からガンガンに伝わってくる👍
序盤の海上でのチェイスは『ジョーズ』(1975)さながらの死と隣り合わせの緊迫感が最高だし、初代さながらの銀座接近は人々がどんどん散っていく様が大迫力で最高だし、海神(わだつみ)作戦に流れる伊福部昭大先生の『キングコング対ゴジラ』を再奏したサントラ名「Godzilla-1.0 Godzilla Suite Ⅱ」が、死を恐れず”人間が戦うテーマ”として劇場のサウンドにマッチし過ぎてて最高だし…良過ぎてキリがない✌️
世の中にある「いけええええぇぇぇ」と叫ぶ映画ランキングがあれば、吉岡さんの演技がベスト級です🥲

当時の背景を思えば、調べていると銀座付近に拠点を置いてあるはずのGHQ他人事じゃない問題や初代ゴジラへのリスペクトに欠ける要素(クロスロード作戦の描写)など、現実世界とリンクする点で大きく問題はあるように思えますが、いちフィクションの怪獣映画として最高の映像体験が出来た事に大満足なので、僕はこれで良し👌

一応2024年公開なので、2024ベスト級作品と早くも巡り合ってしまいました!
配信されたらカラー版も見よう🎬
アル華

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