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ゴジラ-1.0/Cのryoのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)
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カラー版未見。モノクロのライティングではないので全篇ハイキー気味になり実写、特に人の肌はのっぺりしてしまう(逆に重油みたいな海面とかVFXは見応えあるが)。浜辺美波と出会った夜の玄関先での移動撮影、声は聞こえる神木がどこにいるのか数秒分からずノイズになっている。
近年のハリウッドにおけるブロックバスターは政治的に玉虫色であることであらゆる観客を取り込もうとする。その潮流を汲む邦画だと思う。話は特攻隊を賛美しているのか唾棄しているのか曖昧である点で巧いというか狡いというか。いや結局「どうせ散るなら美しく」をゴジラに導入する態度こそが狡いのだが。「いつの間にか船があんなに!」のくだりは超ヘタだった。無名の船をいきなり出してどうすんの。今更山崎貴を貶してもなんにもならないとはいえ。
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