日本映画で初めてアカデミー視覚効果賞を受賞した「ゴジラ -1.0」。そのモノクロ版が公開されると聞いた時点で、絶対に最高の仕上がりになると確信しました。アマプラでオリジナルと同時に本バージョンも早くも配信開始。
現代を舞台にした「シン・ゴジラ オルソ」でもモノクロ版の良さは十分実感。勿論作風が初代ゴジラに似ているからというのもありますが、それなら時代が初代と限りなく近い本作なら、どう見えるのか楽しみでした。
結論から言うとオリジナルを見た時とイメージがまた全然違います。他の方も書かれていますが、冒頭の大戸島でのゴジラ襲撃の場面なんかモノクロの方が圧倒的に怖い。モノクロだとここまで印象が違うのかと驚きましたね。
そして戦後の廃墟だらけの街並みもモノクロなら完全に当時の映像を見ているかのよう。昭和20年代の映画をリマスターで綺麗に仕上げたような質感を感じました。
初代ゴジラに映像技術を足したような雰囲気。キャストも昭和のイメージでも違和感無い方々を集めているので、より一層当時の出来事のような感覚になります。
もちろんカラーのオリジナルも素晴らしい作品でした。でもこのバージョンもより没入感と重厚感が味わえるもの。劇場で見れなかったのを改めて後悔しました。
