このレビューはネタバレを含みます
すごく綺麗だけど汚い。
寝取られ不倫モノなのに、圧倒的な画と音の美しさで主人公への不快感をねじ伏せる稀有な作品。
この主人公を昨今多々見る「私らしさ」を求めるヒロイン像の原点として宣伝するのは如何なものかと思います。(そもそも自分が「女性の私らしさ」云々を売りにしている映画があまり好きでないのもあるけれど)
とりあえず悲しくなるから子供が可哀想なのやめてよ〜。
指全部持ってかれたのかと思ったら1本だけだったので、意外と温情あったのでは？いやあったのか？もうよくわかりません。
物語の決定打となる行動を取ったのが子供なのが辛すぎる。
登場人物の心情、全員わかるけどあまりにも人間すぎてわかりたくない。まあ創作だから良いや…。
ともかくホリー・ハンターの演技力に脱帽。
始まった瞬間から引き込まれてしまったおかげで、入場時に買ったカフェラテの存在を1時間以上忘れていました。
どのシーンも絵になる本当に美しい映画だけど、何度も見直したいかというと……一度見た後は数年寝かせないと辛いかもしれない。
