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フジヤマコットントンのcomaのレビュー・感想・評価

フジヤマコットントン(2023年製作の映画)
4.0
ここに登場する人たちを羨ましいなと思ってしまった。「不自由な人々」とレッテルを貼って見ていたのに。こんなにバラバラで自分のペースでやりたいように活き活きと生きているんだ。むしろ「健常者」であるが故に常に正しいと思われているルールに従って惰性で生きている我々の方が不自由なんじゃないかなと。

障害者に対するイメージを払拭してくれたのは「東京自転車節」で2020年のコロナ緊急事態宣言下の東京のリアルを見せてくれた青柳監督。
今回はあの絶望から打って変わってテーマは希望になった。映像って自分とはまったく違う視点を持った人の眼を通じて世界を知ることなんだなってあらためて思った。
皆んなのキャラクターが魅力的。ユカさんとメグさんの友情も良かったし、タツナリさんの写真のセンス、オオモリ君の佇む姿は祈りのようだった。ブルースだよ。
ドラミングの挨拶もねえ、すごくクール。
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