久しぶりに再鑑賞したけれど、やはり面白かった。80年代の中国の地方都市を舞台に4名の若い男女を中心に社会や文化の変化を客観的に見つめたもの。取り立てて大事件は起きないものの、ファッションや音楽などからゆるやかながらも時代が確実に変わりつつあるようすがわかるようになっている。この後経済的に激変していく中国のそのさわりがこの映画の終わりにも表れている。
物語も面白いのだけれど、この映画はロケーションがすばらしく、広大な自然から廃墟のような建物まですばらしい絵となっている。大きなスクリーンで観たらまた格別だろう。
監督の常連の俳優たちが出演しているので安心して見られる。ワン・ホンウェイやっぱり好きだなあ。チャオ・タオはこのころまだあどけない感じだが、やっぱり光るものを持っている。