おかちゃん

COUNT ME IN 魂のリズムのおかちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ROCK'N&ROLL のDrms🥁 に興味があるか、もしくはBANDのドラマーの名前をよく知っている方でないと楽しめないだろう。しかし、興味を持ってさえすればグングンと惹き付けられる音楽ドキュ映画でもある。

ここで私のDrms(もしくは楽器)に纏わる経験談を少し…
・昔は、楽器を親に買ってもらうなんて、考えられない❗バイトして金貯めて買ったものでした。
・Drmsやる奴は、大抵ボンボン。
何故なら、場所を必要とするし、音もデカイ。バンド楽器の中で最も生音でしかplay出来なかった。従って、ガレージか倉庫持ってるような金持ちの息子くらいしか出来なかった。
・Drmsの役割は、曲を拍子する(Beet)と、曲に強弱(Rhythm)と、曲の速度(tempo)を担う事だ。Bass奏者の私とすれば、派手なオカズ入れるより、忠実なTempo Keepしてくれた方が楽(🤭)だし、安心出来る。そこにGrooveがあれば尚ヨシ。

映画は…
◎誰しも経験あるだろうが、幼児期のX'masに憧れの玩具(ドラム)をプレゼントされた彼らは、まさに喜びを爆発させる。「名ドラマーに成るぞ❗」
◎Classic Rock有名人の解説が続く
・Ringo Starr=Powerfulが衝撃だった。
・Charlie Watts=実はJazz Bandで叩く経歴があるので、少しBeetにtempoズレ(Groove)がある(また、これが味わい深い😢💦💦)。
・Keith Moon=Drmsをぶち壊すので有名だが、実は多彩なオカズと派手なPerformanceで異才を放つ。
・Ginger Baker=この辺から、JazzyなノリとPowerfulなBeetの違いが音楽に与える影響に触れられる。

◎そして
▪️ジャスとロックの違い
▪️John Bonhamの偉大さ
▪️リンドラムの登場(通称ドンカマ)
▪️パンクのエネルギー
▪️レゲエのリズムの複雑(裏拍とスカしの凄さ)
などが現役?Rocker達から語られる。
しかし、'90年代後半以降のplay については余り触れられてない。

これは私的考察だけれど…
やはり冒頭でも触れた、唯一の生音楽器だったDrmsが、Rhythm Boxの浸透で誰しも簡単に規則的rhythm作れるようになってしまったので、何度かの原点回帰はあったものの、Grooveの魅力が他のジャンルにとって替わられているのではないだろうか…。
映画は、女性Musicianの純粋な音楽に対する真摯な姿勢で幕を閉じるが(確かにROCK業界には男臭い体育会系のノリの奴も多い)、Rhythmを囲む今のTrendはROCK Music にプラスに働いているのだろうか?
音楽好きには、いい記録映画だったけど、
それだけは気になった。
気に入り度=4.0つけたいけど、
一般向けでないのと最後の不安=3.7です。

追記(20/3/2024)=1点、重要な点を触れるのを忘れた。
彼らは、本当にDrms好きです。それが、映画の中から溢れてくる。
では、何故好きなのだろう?

映画の頭と最後にDrms relayが流れるが、通常素人relayは観たり聴いたりしていると、飽きてくる。しかし、彼らは飽きない。それは、技をどんどん繰り出す事もあるが、その先にお互いが共有または交信するモノがあるから。そして観ている者を巻き込む「Something」があるから。それが何とも「心地好い」。これは他の楽器でも共通なんだが、彼らはこの「心地好さ」に辿りつきたいから、何度も叩くのだろう。無機質なAI Rhythm でもある一定の「心地好さ」は得られるだろう(ex, TikTok)。でも、この「心地好さ」は、もっと有機的な心地好さだ。
こういう「心地好さ」があるから、女性Drammerが叩きたいから叩くのであり、男性Drammerは最初はモテるの目当でも、この魔力を知るとハマって行くのです。他の楽器でも一緒だけど、Dramは最も顕著ですね。