見逃さないで良かった。期待した何倍も面白かった！ドラムス、ドラマーに興味がない人にもお勧め…というか、知らない方が寧ろ楽しめるかもしれない。出演ミュージシャン陣の人選が絶妙で、ドラマーの存在と生き方について多面的に語られているのが良いです。Iron Maidenのニコ・マクブレインや、スティーヴン・パーキンス(Porno For Pyros)が実演も交えて細かい技術的なことを話している一方で、The ClashのトッパーやThe Damnedのラットといったパンク・ロッカー勢が演奏後ぶっ倒れるまで叩けたら成功とか、パワーとスタミナが重要で云々とか肉体論、精神論を語っているのが最高！スティーヴンによるThe Whoのキース・ムーンの解説を筆頭に、サマンサ・マロニーがMotley Crueの助っ人を頼まれた時のエピソードや、1970年代終わりに登場したリンドラムについて等々、バラエティに富んだトピックで全編飽きさせません。予期せず、面白い角度からのRoyal Bloodのライヴ映像が観れるのも嬉しかった。最後の、主要な出演者たちによるセッションも楽しいです。登場するミュージシャン、バンドを改めて片っ端から聴きたくなりました。The Summer Setのジェス・ボーウェンは存じなかったのでチェックせねば。
2024年劇場(24)
