「きさらぎ駅」「リゾートバイト」の永江二朗監督最新作ホラー『FPS』
舞台挨拶上映をイオンシネマ板橋にて鑑賞。
60分全編主人公の目線で描かれるホラー作品。
なんでも文化庁の助成金により制作された自主制作映画とのこと。
商業作品で活躍する永江監督の実験作でもあり、東京での公開は現在こちらの１館のみ。
「きさらぎ駅」で培った主観視点撮影を存分に発揮し、永江監督持ち味のエンタメホラーに落とし込んだ意欲作。キャッチコピーにもある通り、映画を観てるというよりはホラーゲームのプレイ動画を大画面で鑑賞しているような感覚に近い。
今作ではFPS視点という利点を活かし、
主人公の首振り速度の変化で間を演出する技が特徴的で、一々首を振る瞬間に反射的に体が硬直してしまう感覚が妙に面白い。
少々強引に感じる構成ではあるものの、
お化け屋敷感あるショッキングホラーにアクション要素や成長ドラマとエンタメ要素を強めつつ、最後はしっかりと後引くホラーに落とし込んでくるあたり永江監督の良さが活かされてると思った。
