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恐喝の報酬(1950年製作の映画)
3.5
カネにしか興味のない報道写真家の主人公。敵であるはずの取材対象に自ら近づき、その懐に入り「恐喝」して利用する。そのためなら婚約者がいるにも関わらず自分に愛を向けてくれる恋人を捨てることも厭わない……。メイク・マネーを至上命題とする資本主義と、「成り上がり者」が称揚されるアメリカンドリームの負の面を描いていながら、重苦しさはほとんどなく、むしろ全編軽いタッチで笑えるシーンも多い。ラストのセリフは笑っていいのか、いけないのか。王道フィルム・ノワールの風格はないが、十分重要な一本。