HarutoM

ゆるしのHarutoMのレビュー・感想・評価

ゆるし(2023年製作の映画)
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母親が娘に対して怒りを向ける場面がいくつもあるのだが違和感と唐突感が否めない。娘に大切にしたい気持ちはあるものの誤った手段によって逆説的に娘を苦しめてしまう母親のジレンマが彼女目線でしっかりと描かれるべき。そうすることによってラストシーン彼女の慟哭を受け止めることができる。
本作は宗教二世視点の物語であるが、他の人物が彼女の経験を語るための道具としてしか感じられず、実際はそこにあるはずの多様な視点が失われてしまっている。
(20240324)
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