トムヤムくん

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版のトムヤムくんのレビュー・感想・評価

3.2
初見だった。飲酒、麻薬、賭博、恐喝、猥褻。ニューヨーク警部補という立場を利用して、人間ができる悪行の限りを尽くす男の物語。

主人公に一切愛嬌がなく、全てにおいて低俗で最低すぎるから観ていて苦痛だった。行動理念も全く理解できない。こういう系の主人公って多少は憎めない部分があるものなんじゃないの…?!って常識が覆された。

そもほも宗教の話が出てくる映画とはめちゃくちゃ相性が悪いんだけど、結局は麻薬中毒者が権力を持ってしまった悲惨さを描いた映画ってことで良いのかな。

展開にメリハリがないし、テンポも悪くてタラタラと進んでいく。言い方悪いけど、正直ハーヴェイ・カイテルの演技力に頼りきった作品だと思う。まあ自慰行為のシーンとキリストのシーンは結構好きだったけどね。