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バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版の440のレビュー・感想・評価

3.8
時すでに遅し

久々に来ました修行映画。
汚職刑事LTの悪事をひたすら観させられるというある意味胸糞問題作。

もうここまでやられるとそこらのギャングよりヤバい。
なんで刑事を続けられているのか不思議なくらいヤバい。
でもそのヤバさを体現しているハーヴェイ・カイテルの演技が凄まじくて逆に清々しかった。
アートワークにもなってるフルチンのシーンで謎の踊りをする所は不気味だし、メッツが勝ってラジオにぶっ放す所とか普通に怖えぇ。

でもこの作品このひたすら見せられる悪行がクライマックスにとんでもない所に昇華されていくのが見どころ。
それまでは「何観させられてるんだ…」って思ったし「こりゃあ久々に2点台つけちゃおうかな」なんて考えていたんだけど、リマスター版がわざわざ劇場公開された理由が分かった。

とんでもない終わり方にアメリカン・ニューシネマテイストを感じたし、考察したくなる結末です。

LVの思いは
諦めなのか
許しなのか
反省なのか

とても深いテーマをぶっ込んだ作品でした。
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