トランティニャン

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版のトランティニャンのレビュー・感想・評価

3.5
皆のレビューとただならぬ場面写で気になり、衝動的に観た。
酒(常備)、ドラッグ(鼻からも腕からも)、野球賭博(地元応援しない)、ハラスメント(書くのもためらわれる...)、家庭放棄(寝てる描写しかねえ...)と言い訳のしようもない悪事を畳み掛け、負のスパイラルをひた走るハーヴェイ・カイテルの演技と肉体、そしてあの嗚咽がとにかく凄まじくて未だに残っている。

孤独な男ならまだしも、これが子持ちだから業が深い。彼をここまで堕としたものは何だったんだろう。そこは描かれず、ひたすら待ち受ける末路を追い続ける。
全体的にサフディ兄弟の『アンカット・ダイヤモンド』を彷彿とさせたのはニューヨークとスポーツ賭博クズが生むカオスを捉えた映画だったからだろうか。にしてもドジャース負け過ぎ(笑)

追記:
ドジャーズのストロベリーは元メッツの選手だったんですね。そこまで読み解けてなかった。違法なスポーツ賭博が話題ということで、彼を思い出さずにはいられなかった。