天真爛漫、快活、純真、その笑顔が太陽のように我々を照らす見上愛の瑞々しさをこれでもかと堪能。実写的には原作漫画からの男女逆転が成功。一方、物語の仕掛けが種明かしされて成程と思っても前半の疾走感に置いてけぼりに。親友役の青木柚が良い。
松井大悟監督の最新作ということで、期待作の一つでした。
ただ流し見しているだけでは物語の根幹は掴めないある意味精神性を帯びたラブストーリーではありますが、監督の過去作だと『くれなずめ』に作りとしては近いかもしれません。
個人的に『くれなずめ』はかなりハマったのですが、この作品は種明かしされる後半までの疾走感についていけず、種明かしされる段階でも「あぁ、そういうこと…」みたいな。
表現力という意味では素晴らしいと思いますが、全体的に話に乗れていないのでNotForMe案件。
見上愛はキャラに合っていて可愛かったし、親友役の青木柚の存在が抜群に作品を引っ張っていたとは思うのでその辺りはポイント高いです。
〈キャスト〉
長谷部りの(見上愛)
甲野じゅん(佐藤寛太)
田中(青木柚)
花森美(前田敦子)
じゅんの母親(神野美鈴)
※2024年新作映画62本目
※2024年劇場鑑賞59本目
