このレビューはネタバレを含みます
炭鉱作業員ハリソンが下宿先の未亡人に振り向いてもらおうとラガーマンとなってのし上がるお話。ラグビーリーグのルールを殆ど知らないので、試合のシーンが楽しめず。脳出血で口から血は酷い。
ハリソンの演技が一人図抜けていて凄かったです。演技に加えて、佇まいや仕草も相当にハマっていてカッコよかったです。試合シーンもガタイの良さも相まって大分サマになってて凄かったです。
粗暴なキャラ付けの一方で、一途でラグビーにも真摯でチームにも馴染んでいて好青年。マーガレットはどうしても心を開いてくれず、オーナーとも折り合いが悪かったり、奥底での孤独を募らせる…ということのようですが、そこに至る描写が物足りないので、いきなり人格が変わるように見えてしまいました。
靴やら夫の死因やらは結局なんだったのかよく分からなかったり、ジョンソン消え去ったり、子どももラストで効いてなかったり、レストランやら社長夫人のお招きやら、そもそも要るのか疑問なシーンがあったり。思い出したようなスコットランド訛りも何だかなあ。
ハリソンが細かいところをぶっちぎるくらいの名演を見せていて、逆に演技に脚本が追いついてないようにも感じましたが、その力強さに見応えがあった作品でした。