みち

ポップスが最高に輝いた夜のみちのレビュー・感想・評価

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)
4.2
世界的なアーティストがおよそ40人も一つのスタジオに集まれば、雰囲気も悪くなるし演奏も止まる。しかも真夜中、もはや早朝。けれど周りを笑わせる人がいて、互いにサインを求める人がいて、ふいに誰かの曲を別の誰かが歌い出したりして、カオスの中でも一体感が生まれていく。
何度も繰り返してハーモニーが成り立つ瞬間とか、ボブ・ディランがようやく歌い上げた瞬間とか、もう何度も泣きそうになる。打ち震える。たった一夜の奇跡、そこから生まれたのがあのセッションって。音楽は数ある創作行為の中でもこういうことができるのがすごい、ほかがすごくないとか、そういう話ではなくて。
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