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ポップスが最高に輝いた夜のlalalalabombaのレビュー・感想・評価

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)
3.5
もう40年も前に一世を風靡した曲がありました。
アメリカを代表するシンガーが新旧集まってアフリカの飢餓を救おうとある曲を録音した。
それが「USA for AFRICA」この時代はミュージシャンによる社会貢献のような曲が流行っていたイギリスのミュージシャンを中心に集まったバンドエイドの「Do They Know It's Christmas?」はボブゲルドフを中心にムーブメントのような状態になりいろんな国で同様の曲が作られた「WE are the World」もそんな曲のひとつ。
音楽にまだまだ魂が入っていたそんな頃の名曲だ。しかし,なぜ今?
様々な感動的なエピソードが紹介されるたびにその疑問は繰り返される。
当時、売れっ子だった人気者達が何十人もが一堂に会す。中にはベテランの実力者もいるしぽっと出の人気者いる。
プリンスを引き出すためのエサとして使われたシーラEの悲しみ、録音中から1人お祝いをやっていたアルジャロウ。やはり来なかったプリンス、代役でサビを担当したヒューイルイス。全てのミュージシャンが素晴らしい。
特に類まれな声と歌唱力を兼ね備えた、ケニーロギンス・スディーブペリー,ダリルホールのパートが一番好き。
ダイアナロスがダリルホールにサインをねだるなんて素敵じゃないか。
特にプロデューサーのクインシージョーンズの一言「エゴはドアの前に置いて来い」はまさにこのメンバーたちの才能を引き出すせたことの大きな要因のひとつだろう。
比類なき才能とエネルギーを100%引き出すにはエゴは不要ということ。
この手のプロジェクトは世界中のどこかで存在する。
そこに政治的な意図やエゴがあるとそれは成功しないと思う。あの昔の出来事を今更ドキュメンタリーとして制作する意味はそこにあるのかもしれない。
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