ククレ

ポップスが最高に輝いた夜のククレのネタバレレビュー・内容・結末

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

小学生の頃、「ウィー・アー・ザ・ワールド」の大ヒットを体感してたけど、その頃はマイケルジャクソンとシンディ・ローパーとスティービー・ワンダーしか知らなかった。その後、洋楽にハマり、それぞれのアーティストの楽曲や生き方を知るにつれ、この「一夜だけの夢の饗宴」の凄さがわかってきたんやわ。

今回、ネトフリのドキュメントを観て、ホンマに感動した!ライオネル・リッチーがホスト役として当時を振り返るように展開するのがとても良かった。出てくるアーティストは、みんないい感じに老けていてカッコいい。

授賞式のあとに全員集めて、徹夜で収録してしまうなんて…みんな凄まじいエネルギーやで!こんなに成功した「チャリティーイベント」は、あとにも先にもないやろうな。多分、現代ではこんなこと実現しない。「偽善」とか「売名」とか言われて賛否両論になるんやろうし、あれだけの個性的なスター達をまとめられる人はいない!まさに「奇跡」としか言いようのない出来事…。

数々のドラマがある。クインシー・ジョーンズとマイケル・ジャクソンが歌詞を選びながら口ずさむシーンだけで興奮したわ。プリンスを巡る駆け引き、スワヒリ語の歌詞の混乱、シンディ・ローパーのアクセサリーのノイズ、仏頂面だったボブ・ディランがスティービー・ワンダーと歌うことで笑顔になる、…面白すぎるやろ!なんて濃密なドキュメント!

最後、ダイアナ・ロスが泣きながら「終わりたくない」と言うのがええな。エンドロール前に「故人を偲んで」と名前が出る。もう38年も経つんやね…。

ありきたりな言葉やけど、「音楽は世界共通」ということを実感させるパワーが満ち溢れてるなぁ。
アメリカが一番輝いていた時代なのかもしれへんなぁ…。
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