Maoryu002

サンザシの樹の下でのMaoryu002のレビュー・感想・評価

サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)
3.6
文化大革命下の中国。ジンチュウ(チョウ・ドンユィ)は研修先の農村で地質調査隊のスン(ショーン・ドウ)と出会い恋に落ちる。しかし、ジンチュウの親は再教育の対象となっており、2人は密かに会う日々を送る。ある時、ジンチュウはスンが白血病だという噂を聞く。

チャン・イーモウ監督作品で、今や名女優のチョウ・ドンユイのデビュー作。

中国近代史を見て来たサンザシの樹を中心に、息苦しい世界で清く正しい恋愛が展開され、それがストレート過ぎて現実離れしてる印象ではあった。

チョウ・ドンユィはさすがに素人っぽさが感じられたけど、自転車で大笑いする顔や、ベッドの中で涙する表情、自分の名を連呼して号泣する姿は印象的だ。やっぱ泣きの演技が巧い!
母親の前で足の包帯を巻き直してもらう場面が好きだったなー。

そして、毛沢東崇拝の恐ろしいこと!
貧困と圧政にあえぐ民衆を見ていると、独裁政治と全体主義の恐ろしさが伝わってくる。ミスったらアウト。独裁者のために生きて、自分は目立ったり個性を発揮しちゃいけない。
今も同じことやってる国あるなー。
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