トゥーン

ブルーイマジンのトゥーンのレビュー・感想・評価

ブルーイマジン(2024年製作の映画)
4.2
「俳優はケツの穴見せられるくらいじゃなきゃ駄目だ」
こんなこと言う監督がいたり、プロデューサーがハット被っていたり、園子温を思い出した。
性被害の実際のシーンを描いてはいないが、そこに至るまでの描写がしっかりとあって、こうやって崇め奉られ、狙っていくのか。重いテーマをしっかりと重く描ききり、映画としてユーモアを含んで作り上げていて、とても素晴らしかった。細かい動きに言葉にならない想いが表れていた。
オーディションのための動画撮影シーンは観客が「視ている」という行為を炙り出していて好き。
男性の被害者もいるが、乃愛はそんな彼に「男っていいよね」と言う。もちろん、彼の被害自身をないがしろにしたわけでなく、乃愛の被害が受け入れられない世の中に対しての発言ではあるが、ここにたとえ当事者だとしても、性被害全般に対する配慮ある発言が出来るわけではないという人間のどうしようもなさが描かれていて良かった。
あと、日本酒飲ませて酔わせるのがらしかった。確かに、ちょうど飲みやすくて酔わせるのには最適解かもしれない。お酒の付き合いって感じが強いし。
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