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はだしの花嫁のmingoのレビュー・感想・評価

はだしの花嫁(1962年製作の映画)
4.1
花嫁シリーズの最高傑作!男たちの優しさと女性の逞しさが目に染みる。尾道に住む婚約者早川保が倍賞千恵子に「君が幸せにさえなってくれればいいんだ」と言いにきたとこで涙腺やばくなって、最終的に倍賞千恵子が本当に好きな相手は寺島達夫ではなく早川だと気づく場面と、倍賞と鰐淵の対照的なダブルヒロインがラストに女の友情を築ききゃぴきゃぴで駆けてく場面で涙腺決壊。「気づき」は心を揺らす。
「空かける花嫁」も良かったし(本作でヤマソウ先生が書く小説が「海を渡る花嫁」)、先日ラピュタでかかってた「三羽烏三代記」も快活家族ドラマだったので近年私の中でグングン評価がうなぎのぼりな番匠先生の明朗喜劇作品たち!最高!
戦争を共にした佐野周二と三井弘次のおっさんずラブ、小説家山根爽太郎役の南原宏治×猿山のおさるさん、純粋な少年は失恋するねと南原に諭された切ない山本豊三(おれじゃん)、大泉滉と環三千世の変わり者カップルも良いし、「事実は小説より奇なり」で小説通りになってしまう恋物語の笑いと人生ドラマのバランスが素晴らしい。そして旅行を演出のメインにしてるため当時のロケ地も素晴らしく、瀬戸内海や松山の道後温泉、別府、神戸の街並みも眼福だし、20代の頃登場するほぼすべての場所一人旅で訪れた場所なので感慨深く個人的に大好きな一本に。ディスク化されたら購入決定…「青い空は恋の空!」てコピーかわいい
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