tony

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版のtonyのレビュー・感想・評価

3.7
ホウ・シャオシェンをスクリーンで観るのはこれが初だ。2001年なのでミレニアムは過去のことではない時にわざわざ過去のこととして回想している。そうしないと収拾がつかないくらい当時は無方向性を感じていたのかもしれない。ホウ・シャオシェンの初期の時代物とは違い、もうこの頃は台北も東京と差がなくてドンギードンギーいわせている。逆に夕張のモノクロな世界に侘び寂びを覚える。なぜ台湾の地方にしなかったのだろうか。ただの出資者の理由でなのか。この時代の都市的な中流階級ではなく、街でドンギードンギーいわしている若者を撮ったホウ・シャオシェン、中流層を撮ったエドワード・ヤン。もう台湾を撮らないのかな。エドワード・ヤンは撮ってくれないし。
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