富樫鉄火

スターリンへの贈り物の富樫鉄火のレビュー・感想・評価

スターリンへの贈り物(2008年製作の映画)
4.5
#40 イスラーム映画祭9
泣かされた。
機関車の駅で、少年と老父の別れ……『砂の器』以来の名場面だった。
カザフ人の命運を、ムスリム、ユダヤ少年、クリスチャン女性などを配して、通俗メロドラマで描きながら、ちゃんと衝撃の“スターリン告発”にしているところなど、なかなか見事な脚本だった。
力強い機関車やトロッコ、カザフ大草原などのロケも素晴らしく、カザフスタン映画で、これほど感動させられるとは、思わなかった。
少年の“現在”は、ラストまで出さないほうが、効果的だったのでは。
富樫鉄火

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