感想を書くのが余りにも難しく、観てない人に向けて何かを書くとすると、この映画で見せられるものは本当に「沖縄のこと」「沖縄の問題」なのか?と…
少なくとも、予告編はそこをかなり意識して作ってるように思える。
あと、自分も沖縄のことを余りにも知らなすぎる人間のひとりだが、その上でどう受け止めればいいのか…ということであり、この映画の感想に「学び」とか「現実」とかいう言葉を使う人に対して強い嫌悪感を感じる。
劇場に貼り出されたジャーナリストの布施祐仁さんのコメントが素晴らしかったので、ここに置いておく。
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日本政府は台湾有事が起きたら先島諸島の住民を九州に避難させ、同諸島全体を米軍と自衛隊の作戦拠点として軍事利用しようとしている。映画が描く状況は深刻だが、不思議と暗い気持ちにならず、むしろ前向きになれるのは、国策に抵抗して声を上げる人々の芯の通った生き方とその言葉の力強さゆえだろう。すぐに結果を残せなくとも、力のある言葉は残り、人々の心を動かしていく。それが、やがて大きく実を結ぶ時が必ず来る。