予告を観たとき「オーメン」の首吊り家政婦みたいなシーンだったから最初はてっきりリメイクかと思った。
時代は同じ1970年頃みたいだけど、全然違う話しだし、登場人物も全然違った。ブレナン神父はなぜか出てくるけど。
「オーメン」の主人公はローマ → ロンドンへと赴任したが、「オーメン: ザ・ファースト」の主人公はアメリカ → ローマへと赴任する。
最初はとてもホラーとは思えないほど明るい雰囲気で始まるのも本家に似ている。
映画は本家「オーメン」へのオマージョに満ちている。なので「オーメン」を観ている人向けの作品だろうな。
撮り方といい音響といい観る人を怖がらせるための工夫が満載だ。
でも（頑張ってるなあ）とは思うが不思議と本家のような怖さはない。
首吊り家政婦とそっくりなシーンなんか本家と同じじゃつまらないと思ったのか、首吊り＋焼身自殺とパワーアップ(?)してはいるのだが、ああいうのて派手にすりゃ怖くなるってもんでもないんだよな。冒頭の串刺し神父のオマージュみたいなシーンもシュールなだけで怖くないし。本家はあまりに唐突にあっけくおぞましい出来事が起こるのが怖いのに。
物語もテンポが早く、「オーメン」三部作くらいのボリュームとテーマをぎゅっと詰め込んだ感じだ。
その結果、話はまあ面白いけど少しも怖くないホラーの出来上がりって感じ。
正直イマイチだな・・・と思って観ていたが、終盤は思いがけない展開になって急に面白くなってきた。
そしてラストシーンまで観たところで、この映画が「オーメン」の前○譚だと言うことを知った！（遅すぎ）
ってかローマが舞台だし、ブレナン神父がいる時点で前○譚だと気づけよ俺ｗ（もはや伏せ字の意味なし）
しかし前○譚ってことは、「オーメン」三部作の世界には他にも“666”保持者(?)がいるということだ。
もしかして続編もあるのか？とちょっと期待させられる。
怖くなくてもいいから作ってほしいな。
