オカルト映画『オーメン』の前日譚
悪魔の子ダミアンはどうやって誕生したのか…
あらすじ書いちゃうとネタバレになりそうなのでやめときます。
なので、感想だけを…
宗教における息苦しい女性性を感じる作家性。
女性にとって"出産"は経験があってもなくてもかなりの不安と恐怖がつきまとう。
女性監督ならではの繊細な描写で、この映画の一番のテーマである"出産"に焦点を当てていた。
そ、そこモザイクですか…
少し具合悪くなったりした…
主役のマーガレットの不安演技が凄い！
車から降りるところの悶える演技は必見！
こっちまでうわああーってなった…
『オーメン』では人が死ぬ場面がとても芸術的で格調高くて好きでした。
こちらの前日譚はガラスが降る描写や、悪魔のチラリズム、炎に包まれ揺らめく描写に芸術的センスを感じられ、こちらも好きになった。
修道院の薄暗い廊下、天使の描かれた壁紙、繰り返されるお祈りの言葉、頭巾をキツく締める、拘束具など、修道院の不気味なホラーの演出も丁寧に描写されていてとてもセンスがよい。
場面場面にセンスがあって、マーガレットのように不安な気持ちのまま観いってしまいました。
途中どういう経緯でそうなってしまったか描写されるのですが、悪魔の怖さより人間の怖さを感じるところは意外な展開でした。
ミステリーとしては辻褄が合いましたが、最後に別の展開がありまして…
正直これは要らんかったんでは？と思いましたが、別の続編もあるんでしょうかね。
にしても、以前に鑑賞した『エクソシスト』の続編よりは遥かに作家性も感じて良い出来だと思いました。
