1971年のローマ。
アメリカからやってきたマーガレットが従事することになった孤児院では、身寄りのない子供たちだけではなく、妊婦を助ける活動もしていた。
直ぐに子供達と仲良くなったマーガレットだったが、1人浮いた存在の少女カルリータを気に掛ける。
しかし、マーガレットに近づいてきたブレナン神父にカルリータには気をつけろと警告され・・・。
1976年に制作された「オーメン」の前日譚に当たる本作。
どのような経緯でダミアンが誕生したのか？ということで、かなり大胆なアプローチをしていて面白かったですね。
オリジンの雰囲気をしっかり継承しつつ、オマージュも散りばめながら、尚且つ新たなアプローチを試みてユニバースを拡張しているところは凄いと思いますね。
オリジンは「反キリスト」が普通の生活の中に潜んでいるという警鐘であったわけですけど、本作における「反キリスト」を作るというアプローチを観ると、オリジンの印象も変わるところが面白い。
だってその「反キリスト」を作ろうとしているのが宗教組織そのものだっていうんですからね。
その点を考えると、やはり「オーメン」は観ておいた方が良いとは思いますが、観ていなくても雰囲気は楽しめるでしょうか。
マーガレットを中心にした続編を作ってくれても良いかも？
オリジンに引っ張られ過ぎず、本作の独自性を出してくれたことで、ブレナン神父が最後に告げる子供の名前「ダミアン」の余韻をグッと感じられました。
