ひろぱげ

オーメン:ザ・ファーストのひろぱげのレビュー・感想・評価

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)
3.4
映画ファースト・デイなんで「オーメン・ザ・ファースト」見てきたぞ!
悪魔の子ダミアンは、誰から、どうして、どうやって生まれたのか?伝説のオカルト・ホラー映画「オーメン」(1976)の前日譚が、2024年に女性監督のメガホンによって作られた。

不気味さ:4.5点
ホラー度:3.5点
サイコ度:4点
ミステリー度:3.5点
ビックリドッキリ度:4点
サラウンドの音響:5点!
ドラマ、ストーリー:3点
オリジナルへのオマージュ:3.5点
といった感じ。

オリジナル「オーメン」へのオマージュという意味では、ダミアン誕生パーティで実行されるナニーの首吊り自殺の進化版みたいなシーンがあったり、特に終盤、傾れ込むように76年版に繋がっていくストーリー展開になっていて(グレゴリー・ペック演じるロバートの顔写真も出てくるぞ)、さすがなかなか盛り込んである。そして「ここぞ!」という場面でジェリー・ゴールドスミスの「Ave Satani」が鳴り響くあたりはブラボーである。

ちょっとビックリさせる演出(ジャンプスケアって言うの?)が多すぎるというかやり過ぎな気もするが、全体的な「病んでる」雰囲気、これでもかという絶叫、幻聴かと思うくらいのサラウンドの音響は素晴らしいので、是非映画館で見てもらいたい。

あと本作の特徴はやっぱり妊娠、出産がテーマだってことだな。なんたってダミアンを身篭もった人物(人?)の物語なわけだからね。その生々しさというか、禍々しさというか、(こう言っちゃなんだけど)気持ち悪さが絶妙。ここら辺の見せ方は女性監督なればこそなのかな?と思わされる。

一つ個人的に納得したのは、オリジナル(1976年版)で、ロバートとカメラマンのジェニングスがイタリアで墓を暴いた際、嬰児の死骸とともに「山犬」の骸骨が出てくるんだけど、そのワケが「なるほど、そういうことだったのね」と繋がったことだ。

そして残ったあの3人はその後どうなったのか?もしかするとさらなる続編があったりするのかも。
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