かなりドキュメンタリータッチになってきたコスタ。でもやっぱりこういう間のある映画は好きだ。そして、ストーリーはかなり分かりやすい。誰が主役か分からないくらい、主要人物の出演時間が分散されてる気がする…
>>続きを読む「骨」
冒頭、リスボン郊外にあるスラム街。
黒髪の女性がカメラに眼差しを向ける。
赤子、無関心な夫、道端で物乞、家政婦、ミルクとサンドイッチを手渡す女性。狭い路地、行き場のない空気、絶望を…
こっから映像が鈍化していった気がする、ペドロ・コスタのターニングポイントと思しき作品。
全体的には前作まで同様まだブレッソンやカラックスの影響が窺えるカットとかがあったけれども、汚れた血でmode…
リスボンの貧民街にセザンヌの首吊りの家みたいな構図。一見一様に暗い画面の奥、細部でいくつもの全く噛み合ない色彩がひっそりと反発しあい今にも崩壊しそうに呼吸している。屋内、いくつにも画面を区切る垂直方…
>>続きを読む落ち着いたブレッソンって感じ。俺はブレッソン の方が好き。
台詞がほとんどなく、省略されまくっており状況説明がほとんどないので分かりづらいけど、撮影が面白い。監視カメラのように人物がフレーム外に出て…
ペドロ・コスタの登場人物たちは、心を読もうとすれば、背中を向けて去っていってしまう。感情移入を拒否してくるようにも思える。壁があるとも言える。ペドロコスタの講義録が本になっており、それを読んだ時に、…
>>続きを読む【The 《Bone》 Identity】
ペドロ・コスタは廃墟を彷徨う者からアイデンティティーを引き出そうとする作家だ。
そんなペドロ・コスタがOSSOS(=骨)という骨太な作品を作っていた。ま…