まぬままおま

インディアナとアーシバルドのまぬままおまのレビュー・感想・評価

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ブリリア短編。

動作の反復運動。

アーシバルドは、極度の臆病と不信感のために他人の手の動きを自身と同じにできる特殊能力を持っている。それにより、クラスメイトの鼻をほじらせたり、映画館で皆のポップコーンをぶちまけたりと迷惑をかけてしまう。母からも疎まれ、人里離れたところでトレーラー生活を決意するのだが、偶然そこにインディアナが現れて…

よくあるボーイミーツガール物語と言えばそれまでなのだが、動作を反復する運動がなぜこうも映画的で面白いのか謎である。食事風景の鏡像。銀行強盗中に皆が手を降ろす姿。滑稽だ。またある老人は小津映画を論じる上で、「反復」に着目しており、その観点から本作も捉えるべきだとは思うが、単なるコメディ映画に過ぎない本作を研究対象にする余力はない。

最後に本作をみようと食指が動くように念を送って終わりとする。