晴海通り

セレブリティの晴海通りのレビュー・感想・評価

セレブリティ(1998年製作の映画)
2.9
えー、5回くらい包丁で刺されたほうがいい主人公です(笑)ウディ作品の中でも屈指のとっ散らかり度。ジャケットのディカプはあんま、というかほぼ関係ありません(しかも右端のメラニー・グリフィスは合成だw)。ウディ作品を見慣れてれば「あぁまぁもうまったくまたこのパターンね」と受け入れますが、そうでないと「なんじゃこりゃ」でしょう。ってトランプ(本人)出てるじゃん!ほんと出たがりだな(笑)てかWikiのあらすじ、最後の10分だけ観て書いたな!??

テーマは中年の悲哀でしょうか。自分のスケベが原因で人生が崩れつつある主人公40歳。仕事もうまくいかない。女もモノにできない。元嫁はひょんなことからキレイになり、華麗にセレブに転身。空にぽっかり浮かぶは「HELP」の文字。それさえいずれ消える飛行機雲。

元嫁は「愛は運よ」と言い切る。主人公には勝者の雄叫びにしか聞こえなかったことでしょう。さて人生で何も成し得ない「非セレブ」な一般人はどうすればいいんでしょうね。掌中にある愛を慈しむことでしょうか?少なくとも本作には提示されていませんでした(笑)しかしこの翌年には『ギター弾きの恋』を撮ってるんだから、才能というか熱意というか、やはりウディは唯一無二の映画監督です。
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