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セレブリティのRのレビュー・感想・評価

セレブリティ(1998年製作の映画)
4.3
ちょっと久々のウディアレン。いい感じに20日程度アレンから離れてたので、久々に見るといつもの感じがまた新鮮に感じられてよかった。本作は全編白黒で、撮影が何と!スヴェンニクヴィスト。というわけで、映像がシャープでカメラの動きも鮮やかかつクール。だけど、中身はいつものアレン君。このバランス感が好きな人にはたまらんでしょう。そして本作はあのイタリアの大大大傑作甘い生活をパロってNYで恋のから騒ぎを大展開。冒頭、空に飛行機雲でHELPという文字が描かれる、何だろ?と見てると、それを背景に映画の撮影が行わわれている。雲が消えぬ間にはやく! と焦ってる。その後その映画に出演してる女優にインタビューして、ついでにフェラしてもらうのが主人公のリー。彼はちょっと前に神経質で退屈なロビンという女から一方的に離婚、ロビンの親友と恋愛関係になっちゃってて、けどそれ以外にもふらふら女のケツを追って、自分の仕事には手がつかず。ちなみに、元妻は死霊のようなジュディデイヴィス、で、ふらふらとウィノナライダーやシャーリーズセロンに…ってまぁそれはしゃーないか笑 ちなみに、主人公のリーを演じるのがケネスブラナーで、驚くべきウディアレン演技の完コピぶり! そこまでするか…てかなぜ、ウディアレン主演にしなかったの?ってくらいウディアレン、動きも、口調も、何もかも。けど、まぁ見てると、たしかにウディアレンよりはイケメンなので、シャーリーズセロンとのベローンなキスシーンとかは安心して見れる。あれがウディアレンやったらだいぶヤバい笑 ちなみに、本作においてシャーリーズセロンは人類史上最高にクールでバカな煙草のポイ捨てをします。で、ふらふらしてる元旦那とは対照的に、元妻は、一途に彼女のことを愛してくれる男に出会い、いい感じになっていく。が、自分が退屈な女やから自信がないってことで、知り合った娼婦にフェラのやりかた教えてもらってたけど、フェラのやり方って男に教えてもらわらんと分からんのちゃうかなーと思った。バナナ使って練習しても、フォルム違うしフィードバックないし。やっぱ実物で練習するに限るのでは。まぁそれはよしとして、ちょいちょいいろんな人間がカメラから出たり入ったり、まさにセレブの世界の出入りの激しさがこんな感じなのでしょう。本作で最も光彩を放つのが、女に暴力ふるいまくるゲス男を演じるレオナルドディカプリオ。ものすごいイケメンであるためか、行為の酷さとゲスっぷりにまったく心がざわつかない不思議。これぞ謎のイケメンマジック。他にも、レストランにドナルドトランプ本人が出てたり、次回作は國民の創生の黒人版だ!って言ってるおっさんが出てきたり、まさか数十年後ほんまに実現笑 そしてこのドタバタが一体どう収束するんだ⁈と思ってると、なるほど!いつものアレン君だ!と安心のビターエンディングでした。甘い生活は甘くない。やっぱおもしろいわーアレン君! 好き!
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