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罪と罰のこのネタバレレビュー・内容・結末

罪と罰(1935年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ピーター・ローレが演じるラスコーリニコフの見た目が、イメージと違っていて面白い。ラスコーリニコフといえば不健康そうな長身というイメージだったけど、確かにあの批評を雑誌に投稿する大学生といったら、この短髪で小柄な見た目でもこれはこれで説得力あり。いそう。
『罪と罰』にしては軽快なテンポで、中盤の頭に乗ったラスコーリニコフはもうコミカルと言っていいくらい。スヴィドリガイロフ、ソーニャのアル中の父親とヒステリーの母親の存在感が薄くなっていて原作のジメジメ感が無くなっている分、ラスコーリニコフと判事ポルフィーリーとの駆け引きが際立つ。
ソーニャとラスコーリニコフとの関係も少し薄味。最後のラスコーリニコフがソーニャと連れ立って自首する場面なんかはもう結婚式みたいだった。
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